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フィッシング耐性と回復性を考慮した認証方式の選定

オリジナル1問1答目安 6分

H社は,従業員400名の住宅リフォーム会社である。H社の従業員は,社外から業務用のクラウドサービス(以下,Kサービスという)を利用している。現在,Kサービスへのログインには,パスワードとSMSで送られるワンタイムパスワード(以下,OTPという)を用いている。

先月,Kサービスのログイン画面を模した偽サイトに誘導するメールが従業員に届き,偽サイトに入力されたパスワードとOTPが,攻撃者によってリアルタイムに本物のKサービスに中継されて不正ログインされる事案が発生した。

そこで,情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)であるJさんが,認証方式の見直しを担当することになった。Jさんは,NIST SP 800-63B-4 を参考に,表1の要件を定めた。

表1 認証方式の要件

項番要件
1フィッシング耐性があること。すなわち,認証のプロトコルによって,利用者が偽サイトにアクセスしても,認証に使う秘密の情報や認証の出力が偽サイトに渡って本物のサイトの認証に使われることを防げること。
2従業員が認証に使っている端末又は認証器(スマートフォン,セキュリティキー等)を紛失したり機種変更したりした場合でも,ヘルプデスクによる再登録の手続を待たずに,新しい機器で認証できること。
3保証レベルは AAL2 相当で足りる。

Jさんは,Kサービスが対応している認証方式を表2のとおり整理した。

表2 Kサービスが対応している認証方式(抜粋)

方式概要
方式Aパスワードに加え,SMSで受信した6桁のOTPを利用者がログイン画面に入力する。
方式Bパスワードに加え,スマートフォンの認証アプリに届くプッシュ通知で利用者が「承認」をタップする。
方式Cパスワードに加え,認証アプリが30秒ごとに生成する6桁のOTP(TOTP)を利用者がログイン画面に入力する。認証アプリは,OTPの生成に用いる秘密鍵を利用者のクラウドアカウントにバックアップし,新しい端末に復元できる。
方式Dパスキーを利用する。パスキーは,サービスのドメインごとに作成され,端末の生体認証又はPINで利用者を確認した上で,登録したサイトに対してだけ使われる。秘密鍵は,パスキープロバイダ(OS又はパスワードマネージャ)によって利用者の端末間で同期され,新しい端末でもパスキープロバイダにサインインすれば利用できる。
方式Eパスキーを利用する。仕組みは方式Dと同じだが,秘密鍵は従業員に1本ずつ配布するセキュリティキーの中に保存され,セキュリティキーの外には出ない。各従業員が登録するセキュリティキーは1本だけとする。

設問

表2の方式のうち,表1の要件を全て満たすものはどれか。解答群のうち,最も適切なものを選べ。

解答群

正解 0 / 解答 0(全1設問)