設問1
本文中の下線①について,V-2の影響を受けるサブシステムを,表4及び表5を基に全て答えよ。
オリジナル問題です(IPA の過去問ではありません)。AI が作成し、技術・規格の主張は一次情報で確認しています。本番とは出題の癖が違うことがあります。
問 委託先及びソフトウェア部品の管理に関する次の記述を読んで,設問に答えよ。
〔K社の概要〕
K社は,従業員700名の物流会社である。K社の情報システム課(以下,情シ課という)は5名で,社内システムの企画・運用と情報セキュリティ管理を担当している。情シ課のN主任は,情報処理安全確保支援士である。
K社の主要な業務システムは配送管理システム(以下,配送システムという)であり,次の三つのサブシステムから成る。
配送システムの開発・保守は,P社に委託している。P社は運用監視(死活監視とアラート通知)をQ社に再委託しており,K社はこの再委託を書面で承認している。K社の委託先管理表の抜粋を表1に,P社との保守契約の抜粋を表2に示す。
表1 委託先管理表(抜粋)
| 委託先 | 委託範囲 | 再委託 | K社が付与している権限 | 接続経路 |
|---|---|---|---|---|
| P社 | 配送システムの開発・保守,リリースパッケージの作成 | Q社(運用監視) K社承認済み | 本番サーバの管理者権限,本番DBの読み書き | VPN(アカウント p-maint) |
| Q社 | 運用監視(P社からの再委託) | なし | 監視サーバの閲覧 | VPN(アカウント q-mon) |
注記 p-maint は,P社の保守要員3名が共用している。アカウントのパスワード変更はP社が行い,K社は利用者を把握していない。VPN装置では接続元IPアドレスを制限していない。
表2 P社との保守契約の抜粋
| 条 | 内容 |
|---|---|
| 第8条(再委託) | P社は,K社の事前の書面による承諾を得た場合に限り,本業務の一部を第三者に再委託できる。この場合,P社は再委託先に本契約と同等の義務を負わせる。 |
| 第9条(アカウント) | K社がP社に付与するアカウントの管理は,P社が行う。 |
| 第11条(ソフトウェア部品) | P社は,配送システムの初回納品時に,SBOMをK社に提出する。 |
| 第12条(脆弱性対応) | P社は,K社から依頼があった場合,配送システムに関する脆弱性の影響を調査する。調査及び修正の費用は別途協議する。 |
| 第13条(事故報告) | P社は,本業務に関してセキュリティ事故が発生した場合,その原因及び影響範囲を確認した後,速やかにK社に報告する。 |
| 第15条(監査) | K社は,年1回,P社に対し,本契約の遵守状況について書面による報告を求めることができる。 |
〔脆弱性の公表〕
2026年9月14日,オープンソースのXML解析ライブラリである部品Cの脆弱性が公表された。N主任が収集した脆弱性情報を表3に,P社が初回納品時に提出したSBOMの抜粋を表4に,配送システムのリリース履歴を表5に示す。
表3 N主任が収集した脆弱性情報(抜粋)
| ID | 対象部品と版 | CVSS v4.0 基本値 | EPSS | KEVカタログ | 概要 |
|---|---|---|---|---|---|
| V-1 | 部品E 2.0〜2.3 | 9.3 | 0.004 | 掲載なし | 細工した画像ファイルを処理させると,任意のコードを実行される。 |
| V-2 | 部品C 1.0〜1.6 | 8.7 | 0.91 | 掲載あり | 細工したXMLを送信されると,サーバ上の任意のファイルを読み取られる。 |
注記 部品Cは,単独で利用されるほか,データ連携ライブラリである部品Dの4.0〜4.7版に,1.0〜1.6のいずれかの版が同梱されている。部品D 4.8 で,修正済みの部品C 1.7 が同梱された。
表4 SBOMの抜粋(作成者:P社,作成日:2025年4月10日)
| 部品名 | 版 | 供給者 | 使用サブシステム | 依存関係 |
|---|---|---|---|---|
| 部品A(Webフレームワーク) | 6.2 | Aプロジェクト | 荷主ポータル,配車API | 直接 |
| 部品D(データ連携ライブラリ) | 4.5 | Dプロジェクト | 荷主ポータル | 直接 |
| 部品E(画像変換ライブラリ) | 2.1 | Eプロジェクト | 夜間バッチ | 直接 |
| 部品F(JSON処理ライブラリ) | 3.0 | Fプロジェクト | 配車API | 直接 |
注記 P社は,配送システムが直接利用する部品だけを記載している。表4は2025年4月10日時点の内容であり,その後の部品の変更は表5のリリース履歴にだけ記録されている。
表5 配送システムのリリース履歴
| 日付 | 版 | 主な変更内容 |
|---|---|---|
| 2025年4月10日 | 1.0 | 初回納品 |
| 2025年10月20日 | 1.1 | 荷主ポータルの画面改修 |
| 2026年2月16日 | 1.2 | 配車APIに,配送伝票のXMLファイルの取込機能を追加(部品D 4.6 を利用) |
| 2026年7月6日 | 1.3 | 部品Aを6.4に更新 |
N主任は,表4に部品Cが記載されていないことから,当初は影響がないと考えた。しかし,表3の注記を読み直し,表5と照合して,①V-2の影響を受けるサブシステムを特定した。同時に,表4の部品Aの版が,現在稼働している版と異なることにも気付いた。
次に,N主任は対応の優先度を検討した。CVSS v4.0の評価区分では,V-2の基本値8.7は【 a 】に該当し,V-1の9.3より低い。しかし,EPSSは今後【 b 】日間に悪用が観測される確率の推定値であり,V-2はEPSSが高く,KEVカタログにも掲載されていることから,N主任はV-2を最優先とした。一方,②V-1は,V-2の対応完了後に,通常のリリースで対応することにした。
〔P社とのやり取り〕
N主任がP社に影響調査を依頼したところ,P社からは「第12条により費用は別途協議となる。見積りに5営業日を要する」との回答があった。部品Dを4.8に更新するには,回帰テストを含めて10営業日掛かる見込みである。K社は,見積りを待たずに調査を発注し,それまでの暫定策として,配車APIのXMLファイル取込機能を停止するとともに,荷主ポータルでは外部から送信されるXMLをWAFで遮断した。
〔侵入の痕跡の調査〕
V-2は悪用が確認されていることから,N主任は配送システムへの不審な接続がないかを調べた。VPN装置の接続ログの抜粋を表6に示す。
表6 VPN装置の接続ログ(抜粋)
| 項番 | 日時 | アカウント | 接続元IPアドレス | 接続元IPアドレスの登録組織 | 接続後のアクセス先 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 9月14日 10:02 | p-maint | 203.0.113.10 | P社 | 本番サーバ(荷主ポータル) |
| 2 | 9月14日 22:15 | q-mon | 198.51.100.20 | Q社 | 監視サーバ |
| 3 | 9月15日 02:41 | p-maint | 192.0.2.77 | R社(海外のソフトウェア開発会社) | 本番DB |
| 4 | 9月15日 09:30 | p-maint | 203.0.113.10 | P社 | 本番サーバ(配車API) |
N主任がP社に問い合わせたところ,次のことが分かった。
N主任は,③表6の接続ログだけでは,項番1,3,4の操作をした者を個人として特定できないことを課長に報告した。また,④第13条の規定のままでは,今回のように報告が遅れると指摘した。
〔リリースパッケージの配布経路〕
現在,P社は,P社のCIサーバでビルドしたリリースパッケージを,インターネット上のファイル転送サービスを使ってK社に送付し,情シ課が本番サーバに適用している。パッケージには署名がない。N主任は,P社がコード署名用の秘密鍵でパッケージに署名し,情シ課が適用前にP社の公開鍵で署名を検証する運用を提案した。
〔契約と運用の見直し〕
K社は,予算と人員の制約から,全ての委託先の契約を一度に改定することはせず,配送システムの保守契約の次回更新(2027年4月)で,表2の条項を見直すことにした。N主任は,次の方針で改定案を作成した。
設問1
本文中の下線①について,V-2の影響を受けるサブシステムを,表4及び表5を基に全て答えよ。
設問2(1)
本文中の【 a 】,【 b 】に入れる適切な字句又は数値を答えよ。
設問2(2)
本文中の下線②について,N主任がV-1をV-2より後に対応してよいと判断した根拠のうち,表3以外の資料及び本文から読み取れるものを,35字以内で答えよ。
0 / 35字
設問3
本文中の下線③の問題を解消するため,本文中の下線⑤について,第9条及びVPNのアカウントの運用をどのように改めるべきか。40字以内で答えよ。
0 / 40字
設問4
本文中の下線④について,第13条をどのように改めるべきか。報告の契機と期限が分かるように,50字以内で答えよ。
0 / 50字
設問5
表2の第8条に照らして問題となるP社の行為を,40字以内で具体的に答えよ。
0 / 40字
設問6
本文中の下線⑥について,第11条に追加すべき内容を二つ挙げ,それぞれ30字以内で答えよ。
0 / 30字
設問7
本文中の下線⑦について,第15条をどのように改めるべきか。改定内容を二つ挙げ,それぞれ30字以内で答えよ。
0 / 30字
設問8
〔リリースパッケージの配布経路〕について,N主任が提案した署名の検証によって防げる事象を,解答群の中から選び,記号で答えよ。 解答群 ア P社のCIサーバに侵入した攻撃者がソースコードを改ざんし,その後,正規の手順でビルドされ署名されたパッケージを適用する。 イ ファイル転送サービス上で第三者に差し替えられたパッケージを適用する。 ウ 既知の脆弱性がある部品Dを含むパッケージを適用する。 エ P社の要員がレビューを経ずに追加した不具合を含むパッケージを適用する。
自己採点: ◯ 0 / △ 0 / ✕ 0(全9設問)
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